中学生・高校生の起立性調節障害(OD)

起立性調節障害(OD)のご相談を受けることがございます。

当院では、下記の漢方薬を使うことがございます。

 

1.苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)ツムラ39:水分代謝を調節する漢方薬で、立ちくらみ、頭痛、動悸、倦怠感などの症状に効果があります。また、朝起きにくい、目まいや立ちくらみに悩む方、自分や周囲がグルグル回る感覚がある方、フラフラしてまっすぐ歩けなくなることがある方、ストレスをためやすい方などにもおすすめです。ただし、本方は立ちくらみの特効薬ではなく、ある体質的傾向に従って使用されることで初めて効果を発揮できる処方です。

 

2.補中益気湯(ほちゅうえっきとう)ツムラ41:虚弱体質で立っていれないという人に有効な場合もあります。

 

3.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)ツムラ23:女性の自律神経失調症に対して効果が期待できます。

起立性調節障害は体質によるところがあるため、治療の基本は適度な運動と水分・塩分摂取、生活リズムの改善ですが、効果不十分な場合には薬物療法も併用されます。市販されている漢方薬もありますが、子どもの症状や体質に合う薬を服用することが大切です。