筋トレで杖がいらなくなった81歳の母「“何歳からでも変われる” と伝えたい」

 

 

杖が手放せない生活だった母・中田杏子さん（81）は80歳のときに、娘のかんなさん（46）がパーソナルトレーナーに転職したことをきっかけにトレーニングを開始。「正直、こんなに良くなるとは……」と筋トレの素晴らしさを教えてくれました。

 

【写真】中田親子のポーズ写真ほか

 

筋トレで杖がいらなくなった81歳のお母さん

――杏子さんがトレーニングを始めたきっかけについて教えてください。

杏子（母）：2021年5月から、週2回のパーソナルトレーニングを行っています。2021年4月から娘（かんな）がパーソナルトレーナーに転職したことをきっかけに好奇心で始めました。

 

――かんなさんはいつからトレーニングを始められたんですか？

かんな（娘）：私は40歳の時に、運動不足解消に加圧トレーニングに興味を持ち、パーソナルトレーニングに通い始めました。

 

――杏子さんは80歳でトレーニングを始めたそうですが、抵抗はありませんでしたか？

杏子（母）：好奇心で始めたので、特に抵抗はありませんでした。できるできないではなく、「やりたい！」という気持ちが強かったです。とにかく体を動かすことは楽しかったです。

 

――トレーニングを始める前はどんな生活をしていましたか？

杏子（母）：10年以上前から腰と膝が痛く、外出時は杖を使って歩いていました。杖を使って歩いても、途中休み休み、背中を伸ばすストレッチをしながらでした。そのため、普段出かけるのも近所の買い物程度でした。

 

――そこから杖なしでも歩けるようになったんですね。

杏子（母）：はい。杖なしでスタスタ歩いていると、今まで杖を使って歩いていたことを知っている人からは「あら！大丈夫なの？」とびっくりされています。以前、道でつまずいて転倒し2週間入院したこともありましたが、今はつまずくことがなくなりました。体重も4㎏落ち、痛みもなく歩けるようになったことで行動範囲が広がりました。正直、こんなに良くなるとは思ってもいませんでした。今までお休みしていた趣味（社交ダンスや新舞踊）にもまたチャレンジしたいです！　また、頭の回転、反応も良くなったと自覚しています。いいことたくさんですね！毎日健康でいられることに幸せを感じています。

 

――トレーニングをがんばっているお母様はカッコイイですね。

かんな（娘）：母も私も、母の体の状態が良くなったのは想像以上でした。やっていくうちにどんどんできるようになっていくので、私も変化を見るのがとても楽しいです。始めた当初から、トレーニングをすると帰る際、足がすごく楽になる。と言っていつも嬉しそうに帰っていくのが印象的で、自宅でも覚えたトレーニングをしたり、ウォーキングを日課にしたりと、自らも意欲的に行なっています。本当に私も、母から“何歳からでも変われる”ということを教えてもらいました。

 

――今でもトレーニングを続けている理由はありますか？

杏子（母）：せっかく健康になれたので、健康維持です。人生100年時代、いつまでも歩き続けられるように頑張ります。

かんな（娘）：私も40代なので、これからは特に自分の身体のケアとしてもトレーニングは必須だと思っています。

 

――最後に、トレーニングを始めたくなるようなメッセージをお願いいたします。

杏子（母）：年齢関係なく、諦めずに前向きに目標を持って楽しみましょう。何より継続することが第一です！

かんな（娘）：私は40歳でトレーニングを始めましたが、母は80歳で始めました。母がトレーニングを始めたとき「できるできないではなく、やりたい」という気持ちだったと聞いて、何歳になっても、この気持ちを持ち続けることは大切だなと実感しました。高齢者の方は特に「トレーニングなんて無理！」と思う方も多いと思いますが、一度トレーニングの“キツい”というイメージを振り払って、まずは身体を動かす気持ち良さを味わってほしいです。もっとたくさん、母のように元気いっぱいの高齢者が増えますように！

 

母：中田杏子（なかだ・きょうこ）81歳

トレーニング歴　1年

娘：中田かんな（なかだ・かんな）46歳

トレーニング歴　7年

 

取材：FITNESS LOVE