福岡の鳥インフルも高病原性 28日までに9万羽処分
福岡県は26日、宗像市の養鶏場で発生した鳥インフルエンザは遺伝子解析で、強毒な高病原性ウイルス「H5N8亜型」であることが確認されたと発表した。 【写真】鳥インフルエンザが確認され、殺処分作業が行われている養鶏場=25日 国の研究機関が調査し、高病原性の遺伝子配列が確認された。香川県の8養鶏場や、北海道、鹿児島県の野鳥のふんからも検出されている。県は、渡り鳥を介してウイルスが福岡に広がった可能性があるとみて、養鶏場や周辺の山、ため池などを国と連携して調べている。 県職員や自衛隊員らが宗像市の養鶏場で飼育している鶏約9万3500羽の殺処分を24時間態勢で進めており、28日までに埋設を終える見通し。現時点では近くの養鶏場から異常は確認されていない。 また、県は宗像市の養鶏場の防疫対策について、家畜保健衛生所が10月に立ち入り調査した際は、家畜伝染予防法で義務づけられている防鳥ネットの補修や車の消毒などの措置を守っており、問題は見当たらなかったことも明らかにした。 (御厨尚陽)